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ブルマスティフ 基本は系統繁殖ですよ! [繁殖 ブリーダー]

2009年5月7日(木)雨

最近、多くの犬関係のホームページを閲覧していますと「ラインブリードと言う名前を被った近親交配」「当犬舎は、ラインブリードはしません!異系統繁殖(アウトクロス・ブリード)のみです」「ラインブリードは遺伝疾患のデパート」などという過激なキャッチコピーを見かけることが多いです。

ほう〜〜〜!上手いコピーだな・・・と笑って見せてもらっていますが、私の意見をハッキリ申し上げましょう!

ラインブリードを否定する犬舎は、良い犬を作出し続けることは絶対に不可能です!!!
異論があるなら、いつでもご連絡ください!
もちろん、あなたの作出犬全部の実績表を添えてネ!

私の犬舎は基本的にラインブリードをとても重視しています。
ラインブリードなくして名犬作出は困難を極めます!

ラインブリードが、遺伝疾患のデパートなどと言う台詞は全くの嘘です。

良い純粋犬を作出する為には、犬種の長所を固定化しつつ短所を排除していくという相反した遺伝のメカニズムを理解しなければいけません。
遺伝学を勉強して、正しい繁殖方法を絶対にしなければならないのです。

祖先にチャンピオンが何頭いるか、とか父犬が世紀の名犬であるとか(家庭犬として飼育するには自慢のタネになって楽しいでしょうが・・・)は、こと繁殖に関しては大きな意味を持ちません。

繁殖に大切なのは、遺伝力の強さと適合性に尽きます。
犬種の長所の固定をラインブリードでしつつ、超近親交配を避けて欠点の固定化のリスクを軽減する。
血が濃くなると言うことは、長所も短所も固定化が進むということですから、サジ加減を見て全く系統の違う優秀犬を交配して新たなる長所を取り込む必要があります。
このようなサジ加減の部分が 実はプロフェッショナル・ブリーダーの手腕の見せ所で、とても繊細で難しいタイミングを計る必要があります。
しかし、この新たなる血液の犬は本犬がいかに素晴らしくとも遺伝的には極めて不安定なので、近親によって新たに系統を固めて作っていかなければなりません。

難しい話は、専門書でも読んで勉強していただければ良いのですが、簡単に言えばアメリカで80%以上のチャンピオン犬はラインブリードによって繁殖された犬で、残りの20%未満が超近親繁殖と異系繁殖等によるものです。

異系統繁殖のみで名犬を作出することは宝くじを当てる程に「運に頼らざるを得ない非効率的な繁殖方法」です。
駄犬ばかりがドンドン輩出される恐ろしい現実が待っている可能性が高いリスキーな繁殖法なのです。
1頭の名犬を作出する為に100頭の駄犬を作出しても許される時代ではありません。
極論しますと、血統書云々はともかくとして、どんな世界的な名犬でも雑種犬と交配を行えば、生まれてくる子犬は全て純血種とは似ても似つかない雑種犬になります。
名犬がいかに強い遺伝力を発揮してもクローンでは無い限り、遺伝は両親犬から平等に子犬に伝えられます。
同犬種でも全く同じことです。

確かな遺伝学をベースに遺伝の優劣を見極めて、経験と勘だけに頼らない科学的な繁殖が求められる時代です。
犬質向上には長所が強く固定された犬、即ち系統繁殖によってラインが確立された優秀犬を上手く使って、異系と同系を理論的に系統立てて少なくとも2代から3代は先を見ながら計画的に繁殖をする必要があります。

もうひとつ、最近、乱繁殖が話題になっていますが、乱繁殖って何でしょうか?
遺伝の法則も勉強しないで、安易な交配の積み重ねが犬質をドンドン急速に悪化させていく・・・
これが乱繁殖の大きな原因ではないでしょうか?

私は、素人愛犬家の繁殖や家庭ブリーダーは基本的には極力避けるか、もし繁殖を希望するなら その犬種に詳しい方の助言と指示に従って行うのが望ましいと考えています。

異系統繁殖でも遺伝疾患は出る場合があります。

よく血統と本犬を観てから、繁殖に値する長所を兼ね備えているか判断して繁殖活動を行って頂きたいと思います。

もちろん私たちも専門書を読み漁り、バカな頭をヒネリまくり、分からないところは獣医師や専門の先輩に頭を下げまくって教えを請い、七転八倒しながら良い犬の作出に努めています。
繁殖のプロを自認する私たちでも、本当に必死で夜も寝ないで(昼寝しながら)勉強しています。
然様に繁殖とは難しいものです。
オス犬とメス犬を交配して子犬を産ませるのが繁殖だとお考えでしたら 大きな間違いです。

優秀な家庭犬、およびショードッグを作るのは想像を絶する勉強と根気と体力が必要です。
そして何より、皆様の温かいご声援とご指導が私たちの大きなパワーの源です。

今日のブログはちょっと厳しいかもしれませんが、あまりに安易に繁殖について見た目の格好良いホームページが目に留まりましたので私の意見の一部を書いてみました。

う〜〜〜〜酒が旨いっ!
酔っぱらっています(笑)

では・・・

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犬舎訪問大歓迎です!
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勝手ながら、突然ご来舎頂いてもお会い出来ません。
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