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ブルマスティフ 犬の不妊手術に付いての私の考え方と近況報告 [ブルマスティフ 子犬 ブリーダー HP情報]

2013年4月15日(月) [晴れ]

チベタンスパニエルのオーナー様から不妊手術について私の考え方をお尋ねいただきました。
返信メールを書いているうちに他の多くの方々も同様の迷いを感じていらっしゃるかも知れないと思って今日は、その返信メールをご紹介しましょう。

ブログ記事にするにあたって、少々加筆、減筆をしてございます。文脈がデタラメなところもありますがお許しを!!!

ブルマスの場合は、オスを去勢する方は少ないでしょう。一方、ほとんどのメスのオーナー様は不妊手術をなさっていると思いますが、大型犬のブルマスと小型犬のチベタンスパニエルでは飼育に関して考え方が大きく違うのは当然です。

正直申し上げて、大型犬のブルマスの『メス』を室内で飼育するにあたって、発情期の出血や匂いや不測の行動を考えると家庭犬として飼うなら不妊手術を施したほうが遥かに飼いやすいです。
私が、大型犬を室内で飼育するなら迷わず不妊手術をします。
病気予防のためではなく、私と私の家族、そして室内犬としての大型犬の皆の幸福を最大公約数で考えれば、不妊手術以外の選択は私の中にはありません。

前置きはこれくらいで・・・今日の本題です。

☆私の『小型犬』に関しての不妊手術の考えを参考にと思って掲載しました。☆

[時計]記事を読むのが面倒な人は、最後に写真を載せましたので、そっちで楽しんでくださいね。[わーい(嬉しい顔)]

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避妊手術と手術をしなかった為の婦人科関係に関する病気のお話ですね。

最初に私どもの犬舎で飼育している犬達は 基本的に生涯に渡って不妊手術は行なっていません。
今までは、運良く子宮蓄膿症などの病気に罹った子はいませんが、今後も出ない保証はどこにもありません。
子宮関係の問題が発見されれば、年齢に関係なく速やかに手術を行う覚悟でいます。

あくまで確率論ですが・・・
犬が不妊手術を受けなかった為に婦人科の病気に罹り、それだけが原因で死亡に至る確率は私は世間で言われるほどには高くないと思っています。

人間の例ですが、2012年の厚生労働省発表の統計で死亡原因第1位である悪性新生物(がん)の死者数は年間で約36万人です。
1億2000万人の日本の総人口からみれば、わずか0.3%です。
(早期がん等で完治した人(延命している人)は含まれていません)
もちろん、年間死亡者数が120万人ですから1/3は、がんが主因で死亡したと言うことですが・・・
私が言いたいのは、がんでの死亡者数は確かに死亡原因の主因確率としては高いですが、老若男女、健康な人も含めて 悪戯に『がん』を恐れることもないのでは?
と言うことです。

しかも、医学が発達した現代ですから何らかの死因病名がついて、高齢でも『がん』で死亡と書類上は処理されますが、85歳以上は老衰を死の主因とすれば、この値はもっとずっと低くなると思います。私のザットの感覚では10万人近く『がん』の死亡者が減るように考えてます。

犬に関しても全く同様だと思います。

犬の病気や死亡も インターネットや動物病院では疾患になった子たちの話ばかりが取り上げられる傾向にあるようですね。 健康な犬達はインターネットに病気ではアップされませんし、動物病院でも健康な犬は定期健診とワクチン程度でしょう。

不妊手術に対してのメリット、デメリットは多くのサイトに出ていますし、ここでの説明も不要と思いますが、そもそも不妊手術の推奨は野犬の撲滅が当初念頭にあったことと記憶しています。
国を挙げての狂犬病排除政策と野犬狩りの徹底に不妊手術を絡ませたのだと私は思っています。
野犬がいなくなった現在に於いて、手術の副産物(?)であった婦人科系の病気が無くなることを今や前面に出しているようです。
(犬の交配を安易に考え実行する方が多いのは今でも悩みの種ですから、無駄な繁殖を制御して可哀想な捨て犬を無くするする意味合いもあるでしょう)

現在の動物病院の主な収入源は、狂犬病等のワクチン、フィラリア、そして不妊手術です。加齢に伴う疾患も最近は増えて来ました。
不妊手術を皆がしなくなったら、多くの動物病院の経営はどうなることやら。

余談ですが、私の立場からすれば不妊手術によって獣医師がオペ技術を保っていてくれるのは大変有難い話です。

さて、独断と偏見を交えた私なりの回答です(笑)。
1)不妊手術は、飼い主側に特段の不便がなければ必要ありません! 不妊手術は確実に自然に備わったホルモンのバランスを崩します。不妊手術後は今まで以上の食事管理などの配慮が必要となります。
2)その代わりに、年2回の定期健診(春は狂犬病ワクチン時かフィラリア検査時、秋は混合ワクチン摂取時など)でキチンと診てもらって異常が見つかれば 迷わず即座に不妊手術をしましょう!
取敢えず6~7歳くらいまでは これで良いと考えています。

6~7歳になったら、もう1度再考してもよろしいかと思います。
老いてからはホルモンバランスの崩れによる影響も若い頃より小さいと思うからです。
将来発症するかもしれない(しないかも知れない)未知数の病気の懸念を排除する予防的手術はその頃で充分でしょう。
犬は寿命まで発情があります。煩わしいから不妊手術をする、と言う意見も私的にはアリです。
発情回数とは無関係だと思いますが、犬も高齢になるほど色々な疾患が出てくるのは人間と同じです。
麻酔リスクを多少でも考慮するなら、この年令に達してから手術しても遅くないと考えます。

尚、成犬になっても乳歯が残っている場合は、私は全身麻酔下で乳歯の抜歯をします。
口腔と消化器系の健康上の問題です。現在は麻酔技術が向上しているので、信頼出来る獣医師に任せれば危険性はほとんど無いです。
私の犬舎でもチベタンスパニエルの乳歯の抜歯手術はそれほど珍しくありません。
家庭犬なら1歳2ヶ月齢、ショードッグなら9ヶ月齢まで乳歯が残っていれば私の場合は抜歯します。

正直、私は麻酔に関して そう怖いものと思ってません。乳歯の抜歯くらいは全然平気です。
『乳歯の抜歯のついでに子宮も取っちゃえ!』と言う方が私の思考では滅茶苦茶に無理があります。
獣医さんは、その方が麻酔や手術が1回で済むので経済的ですよ、との理由だと思いますが家族の一員の愛犬のことですからお金の問題では無いです。

大腿骨の関節の状態を正確に観るためには脚の筋肉を弛緩させるためにレントゲン撮影を全身麻酔下で行います。
アメリカ等では股関節形成不全の確定診断(OFAなど)を全身麻酔下で普通に行なっています。
多額の金額を注ぎ込んだチャンピオンドッグでも麻酔下に置かれます。
浅い麻酔なら、その程度のことだと私は認識しています。

『乳歯の抜歯』と『子宮の摘出』を同じ麻酔下の手術項目で括るべきではないですね。

まぁ、このようなことを書くと、万一 若くして婦人科の疾患に罹った場合、あの時に森下が必要ないと言ったから予防手術をしなかったからだ!
と責められても困るので、こうしなさい!と私が判断してはいけません。
生き物は我々も含めて、常に病気や怪我や死のリスクが付き物ですから、どこかで割り切らないといけません。

犬を家族として飼う以上は、すべての責任はオーナー様に帰属します。
何があってもブリーダー、販売店、紹介者、その他 誰にも責任を押し付けることは出来ませんし してはなりません。
それは、我が子の出来が悪いからと、神社の境内に行って賽銭の代わりに石を投げ入れるのと同じ行為です。

私は、自分の犬舎の犬達の全てを愛していると同時に起こる全てのことを自分の責任としています。
我が家に犬が到着した瞬間から、愛犬に対する全ての義務と責任は飼い主のものです。
あらゆる疾患、怪我、加齢に伴う病気や老い、ボケ、それに シツケ、マナー、食事の時間、運動、その他、良いことも悪い事も全て受け入れる覚悟がないなら犬を飼うのは最初から止めた方が良いです。
私も皆様と同じ愛犬家です。

どうか最終判断は自ら行なってください。
こういう問題は、人間も含めてそれぞれの『人生観』や『死生観』に直接関係してきます。
他人が、アドバイスすることは本当は出来ない深い内容なのです。

ですから、『森下は、こう考えている、こうしている。』程度の参考にでもなれば幸いです。

このようなお答えしか出来ませんが、よろしいでしょうか?

以下略。
*************************

こんなことです。
犬は大切な家族です。
出来が良くても悪くても生涯大切に可愛がりましょう。
お返しに きっと素晴らしいプライスレスなお土産を私達にプレゼントしてくれるでしょう。


今日の写真(近況報告)

生後8ヶ月のメスのブルマスです。
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好天の暑い1日でしたので、ヤル気無し[わーい(嬉しい顔)]
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ブルーベルです。次回の発情で交配予定しています。
春になって、身体も充実しつつあります。これから家内が世話をして最高の状態に仕上げるでしょう。
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もう1枚! 我ながら構成の良い犬です。親バカ失礼!!!
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MACHIKOちゃんも忘れてはいけませんね。メスの顔付きではないですね~~[るんるん]
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性格も可愛いんですよ[黒ハート]
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我が家のヤンチャ坊主たち!お前ら・・・[がく~(落胆した顔)]
背伸びして片手が木の上に掛かれば、自分で勝手によじ登ってしまいます。恐るべし! 子供の運動能力[わーい(嬉しい顔)]

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RYOTAは、春から幼稚園の年長さんです。只今、自転車に夢中です。
サドル・シートまで取っ払って裸にして完全なトライアル仕様にしちゃいました。この自転車に乗っている間中 立ち漕ぎの状態です。 この状態で休日は1日中 自転車に乗っています。良い筋肉が付いて来ました。
家内に言わせると、ショードッグの訓練を見ているようだと言うことです(笑)。
このまま真面目に続けるのなら、本格的なトライアル自転車を誕生日にプレゼントすると約束させられちゃいました。ただでさえ薄い財布の底が破れそうです・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
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二男は、生まれて初めて四つ葉のクローバーを見つけました。
チベタンスパニエルに『それ頂戴』とネダラれていますが、私のもとに見せにきてくれました。
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そして、娘のTOWAKO。
生後3週間で、少しずつ人間らしくなってきましたよ。[ハートたち(複数ハート)]
130415_9.jpg

今日は、そんなところです。

では・・・

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