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ブルマスティフ 繁殖プログラム!その2 [繁殖 ブリーダー]

2008年8月12日(火) 晴れ

bull281.jpg
この王冠のように柔らかく開いた下犬歯が格好良いですね!

今日も夏休み?です・・・Blog日誌もお休みです(笑)

息子とキュウリに荒塩を振りかけてをポリポリと囓りながらメモ代わりに書いてます。

「楽しいブルマスティフの作り方のレシピ」をご紹介しましょう!

イギリスのMr.M.S.Moserey 氏のブルマスティフ作出プランです。

THE MOSEREY BREEDING PLAN

まず、マスティフ♀とブルドッグ♂をご用意ください。
(昔のマスティフとブルドッグですので、現在のものではダメかもしれません)
そして、次の順番に繁殖掛け合わせをしてください。

  マスティフ(以下M)♀ × ブルドッグ(以下B)♂
   M100% × B100% 
   M 50% : B50%   = F1

   F1♀(M50%:B50%) × M♂(M100%)
   M75% : B25%  =F2

   F2♀(M75%:B25%) × F1♂(M50%:B50%)
   M62.5% : B37.5%  =F3

   F3♀(M62.5%:B37.5%) × F1♂(M50% : B50%)
   M56.25% : B43.75%  =F4

   F4♀(M56.25% : B37,5%) × F3♂(M62.5% : B43.75%)
   M59.375% : B40.625%   = F5 =ブルマスティフ

以上でブルドッグとマスティフからブル・マスティフが作出できるとのレシピです。
おおまかに分かりやすく書くと上記の通りです。
もちろん、理論的であり、異論を唱える専門家もいてこの理論が確立されている訳ではございません。
有名な理論なので、ブルマスティフ・ファンの方にはご存じの方も多いかと存じます。

私の個人的考察
見所は、F2、F3の♀にF1の♂を掛けています。マスティフが強い♀にブルドッグが強い♂を掛けていくところです。マスティフが強い=大きい台雌に小さな種雄を掛けることは妥当と思いますが、遺伝的に♂♀が50:50である事の証明は難しく、遺伝的にF=子犬が同等の遺伝的影響力を持たない場合はこの理論は行き詰まります。
今、計算しても良いのですが時間が掛かりそうですので、この方程式に添って暇な時に一度遺伝割合を変えて検証してみるのも面白いかと思います。
ちなみに私の周りのブリーダーの方々は、経験的に♀の影響力が60〜70%を占めると指摘しています。

ブルマスティフ創世記の約100年ほど以前は、作出目的の理想のガードドッグとして、ブルドッグとマスティフの欠点を補い長所を活かして動きの良い勇敢で大きなガードドッグを目標としていましたので、直接ブルドッグ×マスティフのF1=50%:50%で良く、事実ブルマスティフ同士を掛け合わせるより、異犬種交配でのブルマスティフ作出が非常に多かったと記されてます。♀の遺伝影響力が♂を上回ると仮定すれば、マスティフの台雌にブルドッグの種雄を掛けただけで、即ちF1でブルマスティフが実現するかもしれません。そうしてこのF1どうしを交配していけば、5代またずに固定されたブルマスティフが出来るかもしれないです。
THE MOSEREY BREEDING PLANと10代目にはどちらが優れたブルマスティフになっているか、とても興味深いところであります。

ともあれ、異種間交配によって作られたブルマスティフは固定までに1世紀を要しました。
そして、まだ本当に固定確立されたかは疑問が残ります。
現在のドッグショーに於いても様々なタイプのブルマスティフが出陳されており、もちろんどの犬もスタンダードに合致しクオリティも高いのですが、ドーベルマンやシェパード、プードルなどのように一見しただけやシルエットでは区別が付かないほどにはなっていません。
もっと分かりやすく言えば、マスティフが60%より強いような・・・ブルドッグが40%より強いような・・・ブルマスティフがブリーダーの好みで作出されているようです。
ジャッジもどのタイプを挙げれば良いのか迷う場面もしばしば見られるようです。

逆からみれば、ブルマスティフについては、まだまだブリーダーの役割が他の犬種より幅広い、フリーハンドの部分が多いとも言えるでしょう。
身体のこの部分とこの部分がどれだけで、と細かく示されていないので(例えばダックスフンドなどは「理想像がコンピュータ・グラフィクスで計算上で導き出せる」ほどです)ブリーダー泣かせでもあります。
私にとっては「嬉し泣き」ですが・・・

ブルマスティフも ある程度は専門家により、理想とされる姿が示されていますが歴代のアメリカ、ヨーロッパの No1のブルマスティフを見比べてみても そのタイプの違いに驚かされます。

私は子供の絵本のように毎日何冊も「世界のブルマスティフ」の洋書を見ていますが、これだけタイプの違いが認められてるのなら、私が理想とするブルマスティフもスタンダードの範囲内で作れるのではないかと思っています。

そして近い将来、私達のCORNICHE BULLMASTIFF をヨーロッパを始め、世界中に送り出せることを夢に描いています。

最近、家内に「あまりBlogに過激なことを書かないでネ!」と諭されますが、ブルマスティフのファンが読むBlogですので、大事には至らないと気楽に書いてます。
どの分野でも いろいろな意見があって違う意見があるからこその発展もあると信じてます。
私の意見が決して総て正しいなどと言った傲慢さはお陰様で私にはありません。

怖いのは、このアバウトで大雑把でデブなオヤジである私が理論家で取っつきにくい変人と皆様に思われてはしないか?と言うことくらいです。理論でブルマスティフは飼えないですからネ(笑)

皆様が私のBlogをお読みになって「これは納得!」「この部分は私の考えは違う!」とご自分の考えのまとまりの一助になれば幸いです。

そうそう、Shelley の子犬たちも毎日スクスク大きくなってきています。
まだ、お譲りできる子犬がたくさんおりますので、お盆明けでもご希望の方がいらっしゃいましたら是非遊びに来て下さい。

私共では、いわゆるインターネット通信販売はいたしておりません。
必ず、一度はお逢いして永いお付き合いができるかどうか お互いに確認させて頂いてから子犬をお譲りしています。
お客様も私達の顔も分からないでは嫌でしょう?
ブリーダーの顔を知っておくのも悪くないですよ。夢でうなされたらゴメンナサイ!(笑)

もちろんご来舎頂いたからブルマスティフを買わなければいけない、なんてことは一切ございません。
飼えない環境の方が、無理してブルマスティフを飼えばどうなるか?分かり切った結末です。
敷居も低い(と言うか、そもそも敷居などありません)ですので、お伊勢観光のついでにでも遊びに来て下さい。

CORNICHE BULLMATIFF は犬がお客様の家についてから私達と”本当の犬を交えたお付き合い”が始まると考えています。
子犬を販売して終わり!という営業中心のショップではございません。

ブルマスティフは、一生のうちでも そうは飼える犬種ではないですし、飼いたくても飼えない方がほとんどです。
ブルマスティフを飼える環境の方は本当に幸福だと痛感します。

私共の犬はペットショップなどと比べると確かに高価ですし、とにかく大食らいで食費もかかります(月にお父さんが1回スナックに飲みに行く程度であります・笑)。

ですが、犬の皇帝ブルマスティフを飼育することは、オーナー様にこの上ない充足した満足感を与えること請け合いです!

CORNICHE BULLMASTIFFS の ブルマスティフは、性格は穏やかではございますが、ガードドッグ系の大型犬種だけにアフターフォローがなければ とまどうこともないとは言い切れません。
私達はオーナー様とブルマスティフがともに幸福になれるように精一杯努力します。

ご来舎の説は、前もってアポイントを取ってからお越しくださいませ。
(当日ご来舎は、対応できかねます)
遠方の方は、松阪駅まででしたら送迎可能です。
猛暑が続いております。
一度に一組のお客様しか対応できませんので、犬の疲労も考慮して1日1組のお客様しかお迎えできませんが、よろしくお願い致します。

では、夏休み(笑)ですので不定期掲載になりますがよろしくお願いします。
CORNOCHE BULLMASTIFFS は勝手ながら8月13日〜15日はお客様をお迎えできません。
お電話はいつでも応対できます。専用TEL:090-1298-8181
8月16日以降はお客様歓迎です。

ブルマスティフ専門犬舎
CORNICHE BULLMASTIFFS
↑クリックすると私達のHPが見られます


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